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京大個別会

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    京大個別会 原町校 塾長 佐藤晃大と講師のブログです。
    教育に対する熱い想いを語っていきます。

塾選びで迷う親御さんへ。私が「教えない」理由。|自立学習の本当の価値

2026.01.15

夜、誰もいなくなった教室で、今日という一日の子どもたちの熱量を感じながら、一人でキーボードを叩いています。

ここ南相馬で、そして新しく開校した相馬の地で塾を運営していく中で、多くの方とお会いしてきました。 入塾面談の席で、多くの親御さんが真っ直ぐな、お子さんを想う眼差しでこう仰います。

「先生、うちの子に、勉強を徹底的に教えてやってください」

その切実な思いに触れるたび、私は少しだけ申し訳ないような、それでいて、教育者として最も大切なことを伝えなければならない、そんな使命感に駆られます。

私はいつも、少し間を置いてから、こうお答えしています。

「うちは、できるだけ『教えない』ようにしている塾なんです」

今日は、その言葉の真意について。 なぜ、あえて「教えない」という選択をしているのか。 少し長く、深く、お話しさせてください。


「教えすぎる」ことが、子どもの未来を奪ってしまう

今の時代、塾の価値は「わかりやすさ」で測られがちです。 プロの講師が、まるで魔法のように鮮やかな解法を提示し、生徒が「あぁ、わかった!」と目を輝かせる。

たしかに、それは素晴らしい光景に見えます。 親御さんも、それを見て「良い塾に通わせている」と安心されるかもしれません。 でも、その瞬間、ある残酷なことが起きていることに、私たちは気づかなければなりません。

「わかりやすい説明」は、生徒から「自分で考える苦しみ」を奪ってしまいます。

それは、自転車の練習に例えるなら、親がずっと後ろで支え続け、なんなら親が代わりにペダルを漕いでいるようなものです。 親が支えている間は、子どもは風を切って進む喜びを感じるでしょう。 でも、親が手を離した瞬間――つまり、たった一人で戦わなければならない「入試」の会場で、その子は転んでしまいます。

「教えすぎる」ことは、親切の顔をした、残酷な依存の植え付け。 私は、そう考えています。

効率的な学習より、一生モノの「学び方」を

私たちの教室が目指しているのは、短期的な点数アップという「延命措置」ではありません。 ここ相双地区から、全国のライバルと対等に渡り合い、自分の人生を自分の足で歩んでいくための、「自立」という翼を授けることです。

福島県、とりわけこの南相馬や相馬という地において、都市部との情報格差は、確かに存在します。 でも、その格差を埋めるのは、単なる知識の詰め込みではありません。 「自分一人で、どうやって解決策を見つけるか」という、学びの姿勢そのものなのです。

失敗する権利を、子どもたちに返す

今の子どもたちは、驚くほど失敗することを恐れています。 「間違えたら恥ずかしい」 「正解がわからないから、書きたくない」

学校や社会の空気が、彼らを完璧主義という狭い檻に閉じ込めてしまっているのかもしれません。 でも、勉強の本質は、間違いの中にしかありません。

「なぜ、この答えになったんだろう?」 「あ、ここで計算を間違えたのか」 「この言葉の意味がわからなかったから、解けなかったんだ」

その試行錯誤、その「モヤモヤ」こそが、脳が最も成長している瞬間です。 私たちは、安易に正解を教えることで、その貴重な成長のチャンスを奪いたくないのです。

私たちが導入しているICT教材も、あくまでツールです。 「わかる」まで何度でも繰り返せる。自分のペースで進める。 そこに、私たち講師の「待つ」姿勢が加わって、初めて自立の芽が育ちます。

自立とは、孤独に耐えることではない

「自立学習」と聞くと、放任主義のように聞こえるかもしれません。 しかし、それは大きな誤解です。

自分一人で教科書と向き合い、格闘し、壁にぶつかる。 その孤独な時間に耐えられるよう、私たちはすぐ隣で見守っています。

生徒が止まっているとき、私はあえて教えません。 代わりに、「どこまで分かった?」「何が邪魔しているのかな?」と問いかけます。 自分の言葉で「わからない部分」を特定できたとき、それはすでに「解決」への半分以上が済んでいるからです。

教えないけれど、決して見放さない。 その絶妙な距離感こそが、私たちの存在意義です。

塾選びの際、最後に見てほしいこと

もし、あなたが今、大切なお子さんのために塾を探されているのなら。 実績や設備、講師の「教え方の巧さ」だけで選ばないでほしいのです。

どうか、「その塾が、どれだけ子どもを待ってくれるか」を見てあげてください。

すぐに答えを与えて、その場しのぎの安心を売る塾なのか。 それとも、子どもの試行錯誤をじっと待ち、自ら光を掴み取るまで伴走してくれる塾なのか。

ここ南相馬、そして新しく開校した相馬の教室で、私たちが一番大切にしているのは、この「待つ」という行為です。 それは、お子さんが持つ可能性を、誰よりも信じているからに他なりません。

震災を経験し、これからこの地の復興を担っていく子どもたちだからこそ、誰かに頼るのではなく、自分の頭で考え、正解のない問いに立ち向かう力をつけてほしい。 それが、私たちの願いです。


「先生、自力で解けたよ」

そう言って、少し誇らしげに、でも照れくさそうにノートを持ってくる生徒の笑顔。 その笑顔は、どんな満点の結果よりも、力強い光を放っています。

時間はかかるかもしれません。 遠回りに見えるかもしれません。 でも、自分で見つけた光は、一生消えることがありません。

私たちは、そんな「一生モノの自立」を、この小さな教室で大切に育てていきたい。 そう願っています。

もし、今、お子さんの学習に迷いがあるのなら。 一度、私たちの教室の「静かな熱量」を感じに来てください。

一緒に、お子さんが持つ「自らの力」を信じてみませんか。

南相馬市の学習塾
京大個別会原町本校 塾長 こーだい